ご挨拶
大学卒業後に「生きる」原点を求め、原住民アボリジニと暮らそうと、僕はオーストラリアへ渡りました。しかしそこでアボリジニと暮らす前に出会ってしまったのが、スクーバダイビングでした。。。
あれはプール講習の二日目の事です。
インストラクターとダイブマスターが水深5mのプールの底で、バディーブリージングというスキルのデモンストレーションをしてくれたんです。
呼吸ができない水中下において、ひとつの空気源を二人で交互に使うという、お互いの信頼なしでは成立しないこの行為を、水面から顔をつけて見ていた僕はその時、言葉にできない感動がわきおこり、気つけば涙がほほを伝っておりました。
後から考えると、実はその時、少々病んでいたのもあるんですが。。。(笑
でもそれ以来、すっかりダイビングの虜になってしまい、アボリジニと暮らす夢はどこへやら、そのサービスで下働きさせてもらいながら、ダイビング漬けの生活が始まりました。
そしてその時すでに、ダイビングを通して、たくさんの人を楽しませる事を生業にしようと心に決めていたのです。
順調にスキルアップしていた矢先に大病を煩って、一度はあきらめざるをえない状況になり、2年程この業界を離れた事もありましたが、戻りたい一心でどうにか復帰。その後、伊豆や沖縄、奄美大島などで修行を重ね、2001年に地元の和歌山に戻り、みなべ・田辺エリアでガイドしておりました。
そして、せっかく地元和歌山に生まれたからには、和歌山の海すべてをガイドしたいという思いと、初心者からベテランダイバーまで、ゲスト一人一人に合わせた、より細やかなサービスがしたいという思いが強くなり、この度、2010年1月より「潜水屋DAIKI」として独立した次第です。
めざすは、季節やその日の海況に応じて、和歌山の海のベストなエリアを潜り、「和歌山の旬の海」を味わえるダイビングショップです。
またフォト派ダイバーには、僕なりの「絵」づくりの方法をさらに突き詰めて行き、より素敵な作品が撮れるよう、お手伝いできるガイドでありたいと考えております。
そして将来的には、海はもちろん、川も山も町も、和歌山の全てを案内する、「和歌山の旅のコーディネート」ができればなあという夢も持っております。
みなさま、こんな僕ですが、これからどうぞよろしくお願い致します。
2010年1月27日 潜水屋DAIKI 中野大樹